小学生のかけっこでスタートを速くするコツ|立ち方と最初の一歩の練習

スタートラインで前を見て構える小学生のイラスト 暮らし・生活
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かけっこでは、走る力があってもスタートで体が止まると「出遅れた」と感じやすくなります。小学高学年の子どもにとって、合図の瞬間は緊張しやすい場面です。スタートは勢いよく飛び出そうとするより、前へ進める姿勢を作り、最初の数歩を落ち着いて出すことが基本になります。親子で安全に試せる、立ちスタートの確認方法をまとめます。

立ちスタートで大切な準備

練習を始める前に、直線で見通しがよく、他の人とぶつからない場所を選びます。距離は10〜15メートルで十分です。スタートだけを何度も繰り返すと足首や太ももに負担がかかることがあるため、歩いて戻りながら休み、痛みや強い疲れが出たら終わりにします。

立ちスタートでは、足を前後に置きます。どちらの足を前に置くと出やすいかは人によって異なるので、親が決めつけず、左右を一度ずつ試しましょう。前足だけに体重を乗せすぎず、後ろ足も地面に置いたまま、合図に反応できる姿勢を作ります。腕は無理に構えず、走り出すときに前後へ動かせる位置に置きます。

最初の一歩を出すコツ

前へ進む姿勢を作る

スタートで上へ跳ねようとすると、前へ進むまでに時間がかかります。体を極端に倒す必要はありませんが、背すじを長くしたまま、進む方向へ少し体重が移る感覚を作りましょう。壁に両手をつき、体をまっすぐ保ったまま軽く前へ傾ける練習をすると、腰だけを曲げずに体全体で支える感覚をつかみやすくなります。壁を使うときは押しすぎず、床が滑らない場所で行ってください。

合図の後に力まない

「よーい」で肩を上げ、息を止めると、合図の後に体が固まりやすくなります。親が合図を出す練習では、「よーい」の後に少し間を変え、音だけに合わせて飛び出そうとしないようにします。子どもは、合図の前に軽く息を吐き、聞こえたら前へ走り始めることだけを意識します。フライングを責めるより、落ち着いて出られた一本を見つける方が、練習を続けやすくなります。

親子でできる短いスタート練習

公園で合図を受けて走り出す小学生と保護者のイラスト

一本目は、合図なしで歩くように一歩目を出します。二本目は「よーい、スタート」で5メートルだけ進み、三本目で10メートルまで伸ばします。距離を短くすると、子どもはスタート姿勢だけに注意を向けられます。親はタイムを測るより、走り始めに上へ跳ねていないか、目線が下へ落ちていないかを観察します。

慣れてきたら、スタート直後の三歩だけを数えてみるのもよい方法です。ただし、歩幅を無理に大きくする指示はしません。前へ進む姿勢のまま、足をリズムよく動かせているかを優先します。練習の終わりには、軽く歩いて呼吸を整え、できたことを一つ振り返りましょう。

親が合図を出すときは、声の大きさや間を毎回同じにしようと気にしすぎなくて大丈夫です。子どもが合図を待つ間に固くなりすぎていないか、合図の後にまっすぐ進めているかを見ることが目的です。合図のタイミングが気になりすぎるようなら、声ではなく手を下ろす合図など、家庭で分かりやすい方法を一つだけ決めてもよいでしょう。

スタートがうまくいかないときに、後ろから強く押したり、急に大きな声で驚かせたりする練習は行いません。安全な距離と落ち着いた合図の中で、本人が自分の体を前へ運ぶ感覚を覚えることが大切です。靴ひもがほどけていないか、靴底が濡れていないかも、走る前に一緒に確認してください。

フォームと合わせて整える

スタートだけを直しても、その後に上体が左右へぶれたり、腕が横に流れたりすると走りにくくなります。姿勢、目線、腕の動き、足の運びは速く走るための基本フォームの記事で確認してください。フォームとスタートを別々の練習日にしても構いません。

運動会までに毎日長く練習する必要はありません。短い練習を休みながら続ける方法や、親が見守るときの声かけは親子で続ける走る練習の記事で紹介しています。スタートは「速く出る」だけでなく、安全に、落ち着いて前へ進むことを目標にしましょう。

練習後に「前より速くなったか」をすぐ決める必要もありません。足の置き方が自分に合っていた、合図の後に肩が上がりにくかった、といった感覚を言葉にできれば収穫です。短い距離で確かめた経験は、運動会や体育で自分の走りを整えるときにも役立ちます。

家での練習は、学校で習っている内容を置き換えるものではありません。先生から走り方や安全について指示があればそれを優先し、家庭では本人が落ち着いて試せる時間をつくる役割にとどめます。

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